働いていれば誰しもが1度は思ったことがあると思います。
私も初めて出世したいと思った時、出世する人の特徴を調べました。
出世するために必要な能力を知りたかったのですが、結局は上司に気に入られることが大事という内容がほとんどでした。
でも、上司に媚を売らなくても出世していく人は出世していきます。
そこで今回は、出世はしたいけど、上司にゴマすったり媚びたりはしたくない人向けに「上司に媚びなくても出世する人の特徴」を紹介していきます。
上司に媚びずに出世する人の特徴は大きく2つ
結論、上司に媚びずに出世するために必要なことは以下の2つです。
・戦略的に頑固であること
・修正能力が高いこと
それでは、なぜこの2つが媚びなくても出世することに繋がる理由を解説していきます。
媚びずに出世するためには、そもそも「上司の好みではなく、能力が正しく評価される」社内制度が整っていることも重要です。
2年以上働くと実情が見えます。一般的には年収が高い仕事の方が仕事の成果をきちんと評価する制度が整っていることが多いです。
社内の評価制度によっては職場に転職することも選択肢に入れておきましょう。
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戦略的に頑固である
頑固と聞くと頭の固いイメージがあるかと思いますが、ここでいう頑固とは「その人なりの仕事に対するブレない芯がある」ということです。
身近な例だと、
・無駄な仕事は徹底的にしない
・後輩に成長に繋がらない雑務は決してさせない
なども立派な”芯“の1つです。
平日は必ず家族と一緒に夕食を食べるために18時以降は決して残らないように定時内で効率良く仕事を終わらせるなども“芯”のうちに入ります。
他の人が納得できる正当な理由で、判断するときに決してブレない明確な芯を持っていると、もしその“芯”に基づいて依頼を断ったとしても、逆に評価が上がることすらあります。
しっかりとした芯がある人が出世しやすい理由
仕事が出来る人のイメージを聞かれると、「誰にでも優しく依頼は何でもそつなくこなす人」と答える方もいらっしゃいますが、果たして本当にそうでしょうか?
頼み事を何でもこなしてくれるのは、上司からしたらありがたいですし助かりますが、あの人は何でも頼みごとを聞いてくれるから仕事が出来るとなるでしょうか。
下手すると便利屋のようなポジションに陥る危険性すらあります。
もちろん、頼み事は他の人よりも丁寧で早く終わらせる、連絡が迅速など依頼を通じて自分の出来っぷりをアピールする機会があることは事実なので、頼み事を聞くことを否定するわけではありません。
しかし、実際は何でも仕事を受ける人と、自分なりの判断基準に基づいて仕事を受けるか受けないか決めている人では、圧倒的に後者の方が評価されるし出世しやすいです。
仮に、あなたが評価をする側だった場合、何でもかんでもOKという人と、しっかりとした基準の基に考え結論を出す人ではどちらを評価するでしょうか。
上司というものは業務を部下に適切に振る必要がありますが、何でもかんでも二つ返事で仕事を受け入れていてはいずれチームがパンクするのは火を見るより明らかです。
何が必要で何が必要でないかという取捨選択の決断ができるかどうかは、役職が上になるにつれてどんどん重要になる能力です。
他者が納得できる自分なりのルールや”芯“を持って物事を判断していると見せた方が、結果として周りの評価も上がりますし、自分の信念にそぐわない仕事とは縁を切ることができます。
戦略的に頑固なことで得られるメリット

人間は一貫性のある人を評価する傾向にある
コミットメントという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
私たちは無意識のうちに、物事には常に一貫性があると思っており、一貫性のある行動を取りたいと思っています。
優柔不断で決断が毎回違うような人よりも、指示が一貫している人の方がいいですよね。
出世する人や仕事が出来ると思う人を思い浮かべてみてください。
その人は何らかの基準に従って周りから見ても一貫性のある行動を選択していませんか?
不要なことは断る前に振ってこなくなる
周りの人に自分のルールをわかってもらえれば、自分の仕事に対する信念にそぐわない仕事は断らずとも、そもそも振ってこなくなります。
自分の判断基準に照らし合わせて、自分で納得した仕事だけ出来るのは社会人としてとても恵まれたことですし、自分でやるべきだと決めた仕事に対しては誰しも全力投球しやすいので、結果として成果にも繋がりやすくなり一石二鳥です。
何でも柔軟に対応しようとするデメリット
何でもその場その場で1から考えて柔軟に対応しようとすると、想像上は適応力があるように思えるかもしれませんが、実際は有利に働くよりも不利に働くことの方が多いです。
実は、人は1日にきちんと決断できる回数というものが決まっています。
スティーブ・ジョブズが朝の無駄な決断を省くために毎日同じ服装で出社していたことは今では有名な話ですよね。
状況に応じて何度も決断を変化させると、どんどん判断力が鈍ってしまい、疲れた脳は簡単そうに思える選択肢を選んでしまう傾向にあります。
つまり、その場その場で判断基準を考え決断しようとすると。不適切な決断をしやすくなってしまうと言えます。
業務の修正能力が高い
通信技術の向上や需要・生活スタイルの変化から、昨日の常識が通用しないと言われるほど変化の早い世界に突入しています。
これまで業務効率化のビジネス書として、PDCA関連の本が書店でも多く並んでいましたが、最近はより現状に応じた対応を重視した
OODAに関する本が並べられることが多くなったのも、この社会の変化を企業の上層部だけでなくビジネスパーソンの方々も感じ始めたからだと言えます。
それだけ変化の早い時代になると、重視されるのはスタートの計画ではなく、走り出してからの修正技術の方です。
実際、仕事でも当初の計画通りに何も問題なく最後まで進むプロジェクトなんて経験したことがある人の方が稀なのではないでしょうか。
仕事をしていれば多かれ少なかれ、計画とは違うことが出てきます。
その時に「当初の計画でこうなってたから」と意固地になって失敗するよりも、正しい方向に進むよう修正できる人の方が仕事ができると思われますよね。
今でも会社としては、この業務の修正能力を評価で重視しているところも多いですが、これから変化がより早くなると言われる世の中で、この修正能力の重要度がさらに高まるのは想像しやすいと思います。
リーンスタートアップという言葉が流行ったように、商品開発などの分野では、まず世の中にプロトタイプを出してみて、ユーザーの声を基に商品を改善していくという流れにシフトしつつあります。
最初の計画はそもそも上手くいくものではなく、あくまで目安だという認識で、現状に応じて業務の方向性を修正できるというのが、媚びずに出世する人に多く共通する特徴です。
この能力はこれから益々重要になってくるのがまず間違いないため、今のうちからプロジェクトの進み方をみて方向性を修正する能力を鍛えておくことは将来必ず役に立ちます。