お金を稼ぐため、自己実現のため、生きていくためなど仕事をする理由は人によって異なりますが、楽しく仕事をしたいというのは多くの人に共通する願いではないでしょうか。
多くの人がそう願っているということは、大部分の人は仕事を楽しいと感じていないということの裏返しでもあります。
価値観というのは人によって異なるので、どうすれば仕事を楽しくできるかという方法も多種多様なのですが、根っこの部分では共通する部分があることが海外の研究でも明らかになっています。
そこで今回は私の経験と海外の研究から、明日からできる今の仕事を10倍楽しくするための方法を紹介していきます。
今の仕事を10倍楽しくする方法

楽しくないと感じる原因を明らかにする
仕事を楽しくするために必要なのが、自分はどんな仕事を楽しいと感じて、どんな仕事をしているときに楽しくないと感じるのかを自分の中ではっきりさせておくことです。
ここがはっきりしていないと、やみくもに動くだけになってしまうのでいつまで経っても仕事が楽しくならないままです。
仕事を楽しくないと感じる理由については、仕事がつまらないと感じる「あなたの本当の理由」の見つけ方 で紹介しているので、参考になれば幸いです。
楽しいと感じる仕事の比重が重くなるように周りにアピールする
自分がどんな仕事を楽しいと感じるか、どんな仕事を楽しくないと感じるかを把握したあとにすることは、自分はこの仕事をするのが好きだということを周りにアピールすることです。
あなたが管理職で自分の仕事を自由に決められる立場でない限り、仕事というのは上から降ってくることが多いはずです。
そのとき、あいつはこの仕事が好きだと言っていたなと優先的に自分が楽しいと感じる仕事を回してもらうためには、上司や周りの人に自分がどんな仕事を楽しいと感じるかを知っておいてもらう必要があります。
実際、楽しくないと感じる仕事よりも楽しいと感じる仕事が回ってきた方がやる気も出ますし、いい結果も出しやすいです。
良い仕事を続ければ、あなたが楽しいと感じる仕事は次からも優先的にあなたのもとに回ってきますし、結果を出しているので評価もあげることができ一石二鳥です。
細かく達成感を味わえるような仕組みを作る
仕事を楽しくするための方法として1番手軽で効果的なのが、達成感を味わうことです。
しかし、仕事によっては1年~3年かけて一つのことをやり遂げるといった長いスパンのプロジェクトに就くことも少なくありません。
正直、そんなに長期間のプロジェクトになると自分のやっている仕事が役立つまでの期間が長く達成感を味わう機会も少ないため、ずっと楽しく仕事をするというのは難しいです。
またプロジェクトが大きくなればなるほど自分の担当仕事が与えるインパクトというのは小さくなる傾向があるため、そのプロジェクトの目標が自分が個人的に成し遂げたいこととリンクしていない限り、楽しく仕事をするのは基本的に困難です。
そこでおすすめなのが、自分で細かく目標とゴールを決めて、そのゴールを達成していくという方法です。
人間とは不思議なもので、何かが途中のままになっているのは気持ちが悪く、すべて達成して達成感を求める傾向にあります。
みなさんもスタンプカードなどを集めた経験はありませんか?
仕事も同じで細かくゴールを設定しておくことで、短期間で達成感を味わいながら次のゴールに向かって仕事をすることで、普段の仕事を楽しくすることができます。
スケジュールを埋める
2つ目の方法は、スケジュールを埋めるということです。
私達は誰しも自分は誰かに必要とされる、誰かの役に立っているという自己有用感というものを求めるように出来ています。
SNSで話題の自己承認欲求と似たようなものだと思っていただければ大丈夫です。
この自己有用感を満たすために出来る1番簡単な方法が自分のスケジュールを埋めるということです。
*あくまでも自分の無理のない範囲で定時以内で終わる範囲というのが前提です
仕事のスケジュールが埋まるということは、それだけあなたに求められる仕事が多いことを意味します。
忙しいよりも暇な方がいいという方もいると思いますが、いざ仕事中にやることがない暇な状態が続くと、自分が会社にとって本当に必要なのかを実感しづらくなります。
仕事を楽しくするために自己有用感は非常に重要です。
ぜひ明日以降のスケジュールを書き出してみて、空いた時間があるか、あるならその時間で何をプラスαとして仕事するかを考えてみて下さい。
あなたでないといけない仕事をする
先程の自己有用感とも関係しているのですが、仕事を楽しくするための究極の方法は【あなたでないといけない仕事をすること】です。
「この仕事はどうしてもあなたにやって欲しい。他の人ではだめなんです。」
このようにお願いされ、必要とされる仕事をした方が仕事が楽しくなるのはすぐに想像できますよね。
では、具体的にあなたでないといけない仕事を見つける方法を紹介していきます。
1. 自分や会社にとってこの仕事がどれだけ価値があるのか、もしこの仕事を完全に辞めてしまったら、どんなことが起こるかを自問する2. この仕事は自分でないとだめか、他の人でもできる仕事なのかを自問する
3. もし他の人でも出来る仕事なのであれば、もっと効率よくできる方法を考える。もしこの仕事に使える時間が半分以下だったらどうするかを考える
あなたにしかできない仕事を見つけ、その仕事に集中するためにも、今取り組んでいる仕事をリストアップして上の3つの事項を確認してみて下さい。
チームの要になれる仕事に就く【今後のキャリアを考える】
海外の研究でも明らかになっているのですが、人は自分がチームの要だと自覚すると自分の仕事の範囲を超えて働くほどモチベーション高く仕事に取り組めます。
楽しく仕事をするためにも、あなたをあなたとして必要とされるチームや環境で働くことはとても重要です。
ただ、配属などは会社の一存で決められることも多く自分一人の力で望む環境に行くことは難しいのが現状です。
最近は働き方改革や離職防止のために、配属希望などを出来る限り反映させようとする動きも広がってきてはいますが、あなたにあった環境に100%配属されるというのは現実問題として厳しいです。
何年か経てば自分の望むスキルを身に付けて、自分の望む環境にいける未来が見えているのであれば、今は楽しくなかったとしても今だけの我慢だと思って仕事に励むのもありだと思います。
しかし、どれだけ頑張っても自分が自分にしかできない仕事をして必要とされる環境になる未来が見えないのであれば、思い切って環境を変えた方が人生が好転する可能性があります。
とはいえ、いきなり何の目途もなく辞めるのはリスクが高すぎるので、まずは専門のコンサルタントなどに「自分のなりたいビジョン」と「望む環境」を伝えて現実的なのかも含めて、どんな業界・職種がいいのか相談するのがいいです。
悲しいことに今の世の中は助けを待っていても助けがくることは稀です。
今の状況を変えるためには自分から踏み出していくしかないので、まずはどんなに小さくてもいいので今すぐ1歩踏み出してみましょう。どんなに小さくても1歩は1歩です。
