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今日は早く帰りたい!行動経済学によるやる気に頼らない「マインドセット仕事術」 

世の中の変化がどんどん早くなっているとニュースで話題になっているのに、うちの会社はあまり変わる気配がない。会社が今後どうなるかわからないし、自分の強みを作っておきたい!

けど、気づけば今日も残業。。勉強する時間がとれない。。。

そこで今回は、行動科学の観点からそんな悩みを解決し、自分の時間を確保するための仕事術を提案します。

あなたはなぜ仕事を早く終わらせたいのか

「なぜ仕事を早く終わらせて帰りたいのか」

明日も仕事に疲れを残したくない、帰ってゆっくりしたい、キャリアアップのために自己研鑽したい、家族と夕食をともにして幸せな時間を過ごしたい、など人それぞれ様々な理由があると思います。

でも、現実は・・・

昼過ぎには終わるだろうと思っていた仕事が昼休憩後も終わらず、気づいたら残業。なんとなくやる気が出ず仕事がはかどらず残業。自分の仕事は終わっているのに、上司からの急な依頼対応で残業。。

こんな生活をしている方が多いのではないでしょうか。
今回の仕事術では、どんな理由であれ早く帰りたいという“思い”を活かし、人間の行動の役75%を占めると言われる無意識の自分を自分のために働くようにマインドセットを変えることで誰でも仕事を早く終わらせられる仕事術について解説していきます。

やる気に頼った仕事のリスク

本題に入る前に1つ質問を。

「あなたはやる気」についてどう思いますか?仕事に対するやる気はどうですか?

「やる気」と聞くと、多くの人が持つイメージはポジティブなことではないでしょうか。
学生時代の部活動やドラマ、困難な状況でも頑張れるのはやる気があるからだ!のような。

もちろん、それを否定する気はありません。何かを頑張る時にやる気が必要なことに疑う余地はありませんから。
ですが、この「やる気」実はいいことばかりではありません。

やる気とはつまりモチベーションです。そしてモチベーションとは常に上下します
あなたもあんだけやる気があってやっていたのに、今日はなんだかモチベーション低いな~という経験があるはずです。

そして仕事に関して言えば、普段の日常生活に比べてモチベーションの変化する行程が大量にあります。
なぜなら、仕事の種類によっても、その日の気分によってもモチベーションは変化するからです。
この変動するモチベーションを源に仕事をするのは大変危険です。

モチベーションは高いときは仕事も精力的に行えていいですが、ひとたびモチベーションが下がってしまうと、
やる気が出ない→仕事が捗らない→思ったように仕事が進まないから余計やる気がでない
という負のスパイラルに陥ってしまいます。

そこで、次の章からこのモチベーションに頼らずに安定して仕事を早く終わらせるための行動経済学を使った手法を紹介していきます。

行動科学の観点から導く「やる気に頼らない仕事術」

先述した「人間の行動の約75%が無意識の行動である」ということの例として、箸の動きが上げられます。皆さんはご飯を食べる時、いちいち人差し指と中指を動かして、箸を開いて、ご飯に箸を近づけて、人差し指と中指を動かしてご飯を掴んで・・・などと考えてご飯を食べているでしょうか?

まず、そんなことはないはずです(笑)
こういった無意識の行動が私たちの生活には満ち溢れています。

今回はこの無意識の行動を司る“無意識の自分”のマインドセットを変えることでやる気に頼らず安定的に成果を出す仕事術を紹介します。

人間の無意識の特徴として覚えておいていただきたいのは、無意識は変化を嫌うということです。

なぜなら、変化するものに関しては意識しないと正しく行動できないからです。
この性質をホメオスタシス(恒常性)と呼びます。

まずはこのホメオスタシスを仕事に活用する方法をお伝えします。

身近なホメオスタシスの例として、仕事や勉強に取り掛かるとき、めんどくさいな~、やりたくないな~と感じたことはありませんか?
これもホメオスタシスの1種です。それは「仕事をしていない」という状態から「仕事をする」という状態への変化を無意識のうちに嫌っていることから起こります。

では、これを活用するためには、これを逆にしてしまえばいいのです。
つまり、とにかくまず1度仕事を始めてみる
この最初の仕事はほんの些細なものでも構いません。メールの受信をクリックして更新する・今日やる仕事を書き出してみるなど内容よりも動き出すことを意識してください。
これで、無意識の自分のホメオスタシスを仕事をする方に持っていくことが出来ます。

次に、仕事の行程を細かく分類します。
仕事が出来る人とそうでない人の違いは分けるという動作によく表れると言いますが、この行程を分けるということが無意識の自分を活用するために非常に重要になってきます。

人間は誰しも、「自分はできる」という有能感・優越感を求める性質があります(進化の過程で優れた種のみが生き延びるという自然の摂理を考えると当然といえば当然ですが)。
仕事にもこの有能感を応用します。

少しのステップでも自分はできたという有能感を得ることで、無視意識のうちにまた有能感を得ようと動く、そして仕事が捗るというサイクルに自分を持っていくことが安定的に仕事を早く進めることに繋がります。

そして、ここで注意してもらいたいのが「have to(~しなければならない)」と思わないことです。

無意識の自分は、自分の思いや心理の影響を自分が思っているよりも大きく受けます。
Have toという意味の裏には本音ではやりたくないという意思が透けてみえてしまうため、無意識の自分を活用するには不適切です。

それよりも、自分の仕事を細分化し考える前に、有能感を味わい仕事を進めるサイクルに持ち込んだ方が効果的です。
大切なのは、始めてしまえばあとは考えずとも大丈夫なレベルまで必要な仕事を作業に落とし込むことです。

無意識の自分をよりうまく使うOne point advice

無意識の自分は褒められたり何かを達成して得ることを喜びます。

そこでおすすめなのが、ポイント制度です。

何かしたら〇ポイント。このポイントが何ポイント溜まったらご褒美。というような仕組みに自分を当てはめると、より無意識のうちに仕事を避ける時間が減り効率よく仕事を進めることができるようになります。
アプリだと、自分ルールというアプリがこのシステムを簡単に使えるようになっておりお勧めです。

早く帰って自分の成長や癒しの時間を確保するためにも、無意識の自分のホメオスタシスを活用して仕事に取り組んでみてください。

学んだらまずは行動です。

明日の仕事の予定を書き出し、何をする必要があるか、前の日に紙にリストアップするだけでも明日の仕事が早くなりますよ。