「いい上司のもとで働きたい」
会社員であれば誰しも1度は感じたことがあるのではないでしょうか。
実際、良い上司から指導されるかダメな上司から指導されるかでも仕事の成長スピードは大きく変わってきます。
Googleの調査でも優秀なマネージャーがいるチームの方が仕事の生産性が高くなるという結果が得られています。
しかも、上司が優秀な方が仕事の満足度も高くなるという結果もでています。
逆に言えば、ダメな上司の下についてしまうと仕事の満足度も生産性も低下するとも言えます。
とはいえ大多数の人は自分で上司を選ぶことはできません。
そこで今回は、Googleの調査で明らかになったあなたの上司が良い上司か悪い上司かを見分ける「いい上司に共通する10の特徴」を紹介していきます。
ぜひあなたの上司が「いい上司」なのか「ダメな上司」なのかを見極めるとともに自分が良い上司になるために不足している項目についても参考にしてみて下さい。
いい上司に共通する10の特徴

1. いい指導者である
上司は自分が仕事をできればいいわけではなく、会社の次世代を担う部下を育てるための「指導力」が必要です。
いい指導者の特徴としては
答えを“教える”のではなく、自分で答えに辿りつくよう“導く”
ということが挙げられます。
あなたの上司はあなたの業務に自分で考えて行動する時間を取ってくれていますか?
2. 仕事を任せ細かく管理しない
方針を共有し、進め方までお互いに把握したら後は基本的に任せるというのも良い上司の条件です。
人間は自己有用感を感じると自ら率先して動くということも研究から明らかになっています。
細かく管理しすぎると、この仕事は自分じゃなくても出来るんじゃないかと感じてしまい、モチベーションを下げることに繋がります。
放任は論外ですが、要所だけチェックしつつ他の部分は部下を信じて任せるという度量も良い上司には大切です。
3. 仕事の成果だけでなく健康なども含めた総合的な充足に配慮する
「なんのために働いているのですか?」
こう聞かれたとき、「仕事のため」と答える方はいませんよね。
「家族を養うため」「自己実現のため」「お金を稼ぐため」
人それぞれ理由はあるでしょうが、私達は仕事のために働いているのではありません。
イメージしたらわかりやすいのですが、仕事を通して実現したいことを把握して、それが実現できるよう健康面も含めて配慮できる人が上司の方が働きやすいですよね。
4. 生産性が高く結果を重視する
「自分は仕事が出来ないのに偉そうに指示だけしてくる」
多くの人が思い浮かべる嫌な上司の典型ではないでしょうか。
部下に指示を出す上司が仕事が出来ないと、本来なら不必要な仕事を任せられるなど部下は苦労することが多いです。
生産性が高く効率よく業務を行う方法を知っていて、部下に不必要な仕事をさせないことも良い上司の重要な要件ですね。
5. コミュニケーションを重視する
仕事は人と人のやりとりがなければ成り立ちません。
殺伐とした雰囲気で仕事するよりも、適度なコミュニケーションがありある程度お互いのことを尊重しあっている職場の方が安心して働けますよね。
無駄話をした方がいいというわけではありませんが、働きやすい環境を作るためにコミュニケーション面でも配慮できる上司の方がいいですよね。
6. 部下のキャリア開発をサポートする
部下はずっと同じ上司のもとで働くわけではありませんし、同じ仕事ばかりしても成長が頭打ちになってしまうことが多いです。
部下がどうなりたいかを尊重し、自己実現に繋がるためのキャリア開発をサポートしてあげられる上司は部下に慕われますし、部下もこの上司のためなら一生懸命頑張ろうと思って働きます。
7. 明確なビジョンや戦略を持ち部下と共有している
仕事をしていて1番むなしくなるのは「この仕事なんの意味があるんだろう」と思いながら仕事をするときではありませんか。
目的意識を持って業務を行うためにも、長期的なビジョンや戦略を共有し、それを実現するために何が必要かまでメンバーと共有することが部下のモチベーションを保つ一助となります。
いい上司はやりがいを持って働ける状況を作ることが上手な人が多いです。
8. 専門知識がある
わからないときに頼りになるというのもいい上司の条件です。
専門知識や技能が優れているからこそ獲得できる尊敬というものもあります。
専門知識は強みとも言い換えられ、ここはこの人に聞けば大丈夫という分野がある方が部下も頼りがいがありますよね。
9. 部門に縛られない
変化の激しい今の世の中では一度成功した同じやり方にこだわるのはリスクにしかなりません。
部門の垣根を超えて、必要であれば会社の垣根すら超えて、いろんなところに協力を仰ぎながら仕事をする上司の方が部下の見識も広がりますし、会社としても部下としても成長に繋がる機会を増やすことができます。
凝り固まったまった考え方ではなく、柔軟にいろんな考え方が出来るというのは、役職に関わらずこれからのビジネスマンとしては必須の能力かもしれませんね。
10. 決断力がある
仕事は常に何かの判断の連続です。
そして役職が上になるにつれて、重大な判断を求められることが増えていきます。
そのときにいつまでも迷っていると仕事が進まなくなるので、考えるだけ考えたらスパッと決断し、その決断が成功に繋がるように動くことが良い上司の姿とも言えます。
最後に
いくつ当てはまっていたでしょうか?
上司の存在は良くも悪くも部下のパフォーマンスに影響を与えます。
もしあなたが部下なのであれば、この指標はあなたの上司が良い上司なのかの判断に活用できるうえに、将来自分が部下を持った時にどうすべきかの参考になると思います。
もしあなたが上司なのであれば、自分がこの指標にいくつ当てはまっているかをチェックし優れた上司として1歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
良い上司に共通する10の行動パターン
1. いい指導者である
2. 仕事を任せ細かく管理しない
3. 仕事の成果だけでなく健康なども含めた総合的な充足に配慮する
4. 生産性が高く結果を重視する
5. コミュニケーションを重視する
6. 部下のキャリア開発をサポートする
7. 明確なビジョンや戦略を持ち部下と共有している
8. 専門知識がある
9. 部門に縛られない
10. 決断力がある
わかりやすくするために多少表現を変えているところもありますが、参考にした文献を紹介しておきますので、より詳しく学びたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
<参考文献>
「優れたマネージャーの要件を特定する」
「Decoding Leadership, What Really Matters」